2011/07/24

新人に向けてオブラブLTをもう少し詳しくお話ししました

今年は新人向けに「先輩のありがたい話」シリーズというのをやっていますが、その一コマとしてオブラブのLTをもう少し詳しくお話しました。

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アプレンティスシップパターンについてkwsk

アプレンティスシップパターンについては、まだインターネットの海に放てるほど消化できてないのですが、何を話したかざっくりと言うというと
  • 私がなぜこの本が好きなのか
  • 私が好きなパターン「壊していいオモチャ」
  • みなさんに贈るパターン「得意領域への撤退」

これから長い技術者人生の中で、自分の無力さが嫌になることや、周りの環境が嫌になることもあるでしょう。だけど、それはみんな同じだし、この本がそれを乗り越える手助けになるかもしれない。という話をしたような気がします。

私が「独り言」を大切にした理由が、アプレンティスシップパターンで整理できた

アプレンティスシップパターンの中では「ストラディバリの工房」が例に出されています。(ストラディバリは非リア充だったらゲームや漫画でよく出てくるから知ってるし、リア充は普通に知っているから説明は不要だよね、と言おうとしたら結構知らなくてびっくりした)

みなさんご存知の通り、ストラディバリの弟子は師匠の作った楽器を超えるものを作ることができませんでした。その理由は、ストラディバリ本人の暗黙知の中に、ストラディバリウスをそれとたらしめる秘密があったということです。書籍でも補足していますが、彼が弟子に技術を伝承しようとしなかったという意味ではなく、彼が教える必要がないと思ったことや、本当に無意識に行っていたことこそが、重要だったのではなかったのかということです。

これを読んで、私の「独り言」は正しい方法だったと確信しました。

私たちは、たった1行コードを書くだけでも、自分の中にある知識を(意識的に、若しくは無意識で)総動員してキーボードを叩いているはずです。その知識のどこか一つでも欠けていたら、もしくは別の道に進んだら、完成するコードがまったく別のものになるでしょう。

なので、決定事項として「こう書くのがいい」と言うだけじゃ意味がないんです。自分の考えた道筋をすべて話すんです。(時間と自分のモチベーションが保つ範囲でね)

(と、書いていて気付いたんですが、話す側が内容を選ばない方がいい。ってことなのかなぁ)

新人と思って油断していたら

途中、「社内だし、新人相手だし」と油断して自分の身の丈を超える話をしてしまって、あわててごまかして次に行こうと思ったら、@shimosukにしっかりつっこまれて背筋が伸びる思いでした。

そういうところをしっかりつっこめるのはえらいなぁと。(さすが@kakutaniが見ているだけのことはある!)私がそういうことができるのようになったのは、今は無きLLWG合宿で@kakutaniに「新人のくせになに遠慮してるの?」と言われたのがきっかけだったな。

人に(教える|教わる)ってことがどういうことなのか

新人それぞれが、なにか考えるきっかけになってくれれば幸いです。

アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得
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